■Techno Stress Q&A ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

     テクノストレスQ&A
     第0028号 (2001.2.5)
               http://www.tecno-ao.co.jp/magazine/

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メールマガジン「テクノストレスQ&A」にようこそ!!

   このたびは「テクノストレスQ&A」をご購読頂きありがとう
   ございます。

   寒さ厳しい日々が続いておりますが、読者の皆様におかれまし
   ては如何お過ごしでしょうか?

   1月6日〜9日までラスベガスで開催されたWinter Consumer
   Electornic Show(通称CES)に参加して参りました。消費者向
   けの電気製品の展示会としては規模が大きく、世界各国からの
   出展社や参加者で大賑わいでした。

   今回は、CESの模様をテクノストレスの側面からレポートした
   いと思います。



●○  目次  ●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○

   1.CES
   2.携帯電話の電磁波、脳機能に影響は出ず?

●○ 1.テクノラボ訪問記(その2) ○●○●○●○●○●○●○●○

   今年の目玉商品は何といってもマイクロソフト社の新しいゲー
   ム機「X Box」。ビル・ゲイツ会長が直々に発表するなど、話
   題を独り占めしていた様子。既に150社近くのゲームソフトメ
   ーカーも製品化に取り組んでおり、ゲーム業界をリードしてき
   た日本企業にとっては脅威そのもの。ハイテク化するゲーム機
   開発戦争ですが、その製品についていく消費者たちはさらにス
   ゴイと思わずにはいられません。いわゆる子どもたちに多いゲ
   ーマーのことです。

   筆者はパックマンや初期のゲームボーイなどにハマッテしまい
   他のことが手付かずになってしまった記憶があるため、ゲーム
   には今のところ(多分今後も)ノータッチです。そうそう、電
   卓ゲームにも相当ハマッテいました。よって、その中毒性は実
   感として分かります。

   それだけにテレビゲームに興じる子どもたちを見ていて不安を
   感じざるを得ません。なぜならば、パソコン同様、テレビの近
   くで長時間ゲームに没頭していると同時にテクノストレスも受
   けているからです。テレビの場合、2〜3メートル離れていれ
   ばさほど心配する必要もありませんが、それでも、最近のゲー
   ムソフトはバーチャルワールドに子どもたちの意識を誘い込ん
   でしまい、戦闘ゲームなどに慣れている子どもたちの意識の中
   では、「殺す」ことが何でもないような刷り込みをされてしま
   っている懸念が多いにあります。

   以前中国地方で起きたバスジャック犯の少年が「電波が殺せと
   言った」という供述をしていたことが記憶に残っていますが、
   テクノストレスで脳のソフトウェアが壊れてしまい、そこに一
   定の刷り込みがなされた時に一体どうなるのか…。近頃の青少
   年犯罪を見ていてもテクノストレスとの関係性を疑わずにはい
   られません。

   CESの今回のもう一つの目玉は「ブルートゥース」。バイキン
   グの名前に由来するブルートゥースとは、無線による短距離の
   データ・音声通信を可能にした世界共通仕様の技術のことです。
   この技術を使うと、例えば、ノートパソコンと携帯電話を接続
   しなくても音声やデータのやりとりを行うことができます。パ
   ソコンや携帯電話に内臓されることで、パソコン周りのケーブ
   ルや電話線も不必要となるのです。

   元々、エリクソン社、IBM、インテル、ノキア、東芝の5社
   が中心となって提唱したものですが、現在では1500社程がビジ
   ネスに参入しています。

   CESでも、多くの電気メーカーがこぞってブルートゥース搭載
   製品や対応製品を発表していました。

   従来の赤外線を使用したリモコンにおいては、途中に人などの
   障害物があると通信ができないことは体験済のことと思います
   が、そうした心配もいらなくなるとのことです。10m以内の距
   離であれば、途中に障害物があっても利用できるのです。


   そこで筆者は再び不安になってしまいました。なぜならば、い
   よいよ家庭内にも2.45GH、2.5GHといったブルートゥースで使
   用される高周波の電波の影響が忍び寄ることが実感として感じ
   られたからです。

   今回のCESでは、テクノストレス研究所の提携機関であるフラ
   ンステクノラボのモーリス・フィリオンロバン所長と共に各社
   ブースを見て回りましたが、2.5GH帯の電波を使用していても
   低周波磁場の影響からは免れず、家庭内がテクノストレスの巣
   窟となることを嘆いていました。

   以前、電磁波過敏症の方のご家族からのメールの中で、あらゆ
   る電磁波に過敏に反応してしまうため、家庭内のCATVの配線も
   手にとるように分かると書かれてあったことを思い出しながら、
   筆者も暗惨な気持ちになりました。重度のテクノストレス障害
   に悩む人々の居場所は益々狭められていくのでしょうか。

   もう4〜5年前になりますが、知人から大手家電メーカーの社
   長宅に行ったときの話を伺ったことがあります。自慢の新居だ
   とのことで中に入ると何から何まで全てがリモコン操作で可能
   となっていたそうです。当時は有線や赤外線通信だったはずで
   すが、その話を聞いたときに、いつかこうした家が当たり前に
   なる時代が来るのかと思ったものです。

   それが今回のCESでは、さらに進んだ技術を利用した現実のモ
   デルとして展示してあった訳です。洗濯機も電子レンジもパソ
   コン操作で簡単にできる、そんな情報家電がこれからのトレン
   ドとなるそうです。

   既に、現代のインテリジェントビルでは、外壁材に電磁シール
   ドを施している建物も多く、各種電子機器や通信機器から放射
   される電磁波がビル内で暴れまわりシックビル症候群と呼ばれ
   る症状をさらに悪化させる原因の一つとして問題視されていま
   す。(第5号を参照)

   テクノラボでは、今後、パソコンやテレビ、携帯電話の放射す
   る低周波磁場に対処する防護技術「テクノAO」の汎用化にとり
   くみ、快適な環境づくりに貢献していくとのこと。住居用の製
   品開発を期待しているところです。

   利便性の追及だけにとどまらず、人間本来のリズムが維持でき
   る人に優しい製品開発を心がけはじめたときに、テクノストレ
   スという言葉も多くの人が知るところとなるのでしょう。

   テクノストレス研究所では、依然として多くの人々が知らずに
   悩む身体的・心理的ストレス症状に関する調査・研究をはじめ、
   様々な媒体を通じた啓蒙活動に今後も力を入れていく所存です。

   読者の皆様も「テクノストレス」に対する認識をさらに深めて
   頂けたら幸甚です。


   今回はCES出張のため、発行日が遅れましたことをお詫び申し
   あげます。



●○ 2.携帯電話の電磁波、脳機能に影響は出ず? ○●○●○●○●○


   「携帯電話の電磁波、脳機能に影響は出ず」総務省委員会

   総務省の生体電磁環境研究推進委員会(委員長、上野照剛・東
   京大学教授)は30日、携帯電話から出る電磁波の生体への影響
   に関する実験の中間報告を発表した。ラットに携帯から出るよ
   り強い電磁波を短期間浴びせたが、脳の細胞や機能に対する影
   響は見られなかったとしている。

   実験では、ラットに携帯電話から出る電磁波の4倍程度の強さ
   の電磁波を毎日1時間、4日間照射し、電磁波を浴びなかった
   ラットと行動を比較したが、はっきりした違いは見られなかっ
   たという。

   携帯電話からの電磁波の安全性については、利用者が欧米や日
   本などで人口の半数前後まで普及が進むにつれ一般の不安が増
   している。旧郵政省は、この問題に関し欧米の研究機関とも情
   報共有などを進めていた。

   この記事は、1月30日に日経新聞を始めとする主要新聞のほか、
   テレビニュースなどでも報道された模様です。

   いつも書いていることですが、電磁波による生体影響の真犯人
   は「低周波磁場」であることが判明してきており、その生物学
   的影響は、強度にかかわらず、長期的な曝露により発生するこ
   とが世界各国の大学や研究機関から報告されているのです。

   もちろん、影響がないという報告も世界各国から報じられてい
   ますが、一つ特筆すべきことは、「低周波磁場」の影響に関す
   る実験及び研究者の絶対数が少ないことです。

   携帯電話の問題は、とかく問題の矛先がマイクロ波の影響のみ
   に向けられ、SAR(局所吸収率)のガイドラインをつくることで
   対処したかのように見せかけていますが、実際の問題は、MPR2
   やTCOといったVDT(視覚表示端末)の放射規制などの労働法に
   適用された規制値の30倍にも達することのある低周波磁場の
   影響には言及していないのです。

   また、脳腫瘍や癌の形成に要する期間は10年とも言われ、短期
   的な影響の有無では推し量れないものです。

   読者の皆様もご存知の通り、初期には安全と謳われたものが後
   になって有害性が認められ問題となるケースが余りにも多すぎ
   るように思われます。

   特に日本は、食品添加物や農薬、ポストハーベストの問題を始
   め、非加熱製剤などの薬害、化学物質過敏症、電磁波過敏症の
   問題などを見ても、巨大な実験場とも言うべき場所であること
   は、ほぼ間違いないようです。

   未だかつて、世界中のどこにも、これだけ短期間にこれだけ多
   くの人が携帯電話を使っている国はないのだということを念頭
   に置いておく必要があるように思われます。

   前号にも触れましたが、テクノストレス研究所の提携機関であ
   るテクノラボのコンサルタント、ワーウィック大学物理学部の
   ハイランド教授が昨年の11月25日号の医学雑誌「ランセット」
   に携帯電話の危険性に関する論文を発表しました。

   その中では、如何に携帯電話の低周波磁場による「非熱効果」
   が生体組織に影響を与えているかということが論じられていま
   す。

   そして、その発表の次の日に、イギリス政府は、携帯電話を販
   売する際に「警告文」を添付することを義務づける発表を行い
   ました。ブレア首相は、狂牛病の対応の遅さにより問題を大き
   くさせたとして非難が集中していたことにより、迅速な対応を
   とったとされています。

   去る1月16日には、ドイツのエッセン大学の科学者チームが行
   った調査で、日常的に携帯電話を使用する人の方がメラノーマ
   (眼の癌)にかかる確率が3倍となることが発表されました。

   118名のメラノーマの患者と470名の対照群との比較を行
   い関係性が検証されたものです。しかしながら、他の交絡因子
   の考慮や母集団の少なさなど方法論の再考や追試験が必要とさ
   れることも追記されています。

   確かに、実験方法や条件により、影響の出方が変わることは明
   らかであり、逆に言えば、影響がでないような実験を行うこと
   も可能な訳です。

   アメリカでは、たばこ訴訟やアスベスト裁判を勝利に導いた敏
   腕弁護士、ピーター・アンジェロ氏が起こした携帯電話―脳腫
   瘍訴訟の話題でもちきりでした。ピーター・アンジェロ氏の強
   みは、専門性の高さと資金力、政治的な影響力といったところ
   がずば抜けているところです。

   これには、携帯電話産業界も戦々恐々としており、コメントを
   避けています。

   しかしながら、こうしたニュースは日本ではほとんど報道され
   ないのです。

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  □ 1月30日に総務省が発表した「携帯電話の電磁波は人体に問題ない」
    とする中間報告について、あなたなはどう思われますか?


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    発行者:テクノストレス研究所
    編集者:りんたろう  e-mail:magazine@tecno-ao.co.jp

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